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2023年の抱負

 

あけましておめでとうございます。

昨年は、日本に帰ってきて、大学教員としての生活を経験しました。ちょっとしか仕事はないはずなのに、なかなかうまく捌けず、辛かったです。早く日本語の事務書類、理解できるようになりたな〜と思っています。
1年経てば色々慣れることもあると思うので、来年はさくっと捌けているはず!

引越しやラボのセットアップなどで忙しかったので、あまり仕事が進まない年が2年も続いています。ストレスも感じつつ、のんびりでもいっか〜と思って過ごしています。

今年ものんびり頑張ります。
今年の抱負は、こんなかんじ。

  • 日焼けせずに、もう少しテニスをうまくなる(笑)
  • 論文をコンスタントに出すっていう流れを作る年にする:Firstで3本は投稿する、学生さんの成果もできれば出したい…
  • ある程度のお金を獲得する
  • これ以上英語を下手にならないこと
  • 第二外国語の勉強をすること
  • これ以上の学会の仕事は断る、絶対。

私が博士号をとるまで

2020年3月に東京大学総合文化研究科博士課程を修了し
博士号を取得したので、6年間の短い研究生活とそのきっかけを自分のために振り返ってみようと思います.
取り留めのないことをただ書いていきます

この業界には幼い頃から研究者とかむし博士になりたい!
ってタイプの方がすごく多い印象が(個人的には)ありますが、
私はそんなタイプの人間ではありません。
なんとなく憧れがあったような記憶はありますが、
研究者になれるわけないってずっと思っていました。

一応、博士にはなったけど、今も毎日のように研究者に向いてないなーって落ち込んだり、いつ踏ん切りをつけようかまでよく考えます。
こういうネガティブ思考は本当に研究していく上でマイナス😂

学部時代は分子生物学とか細胞とか微生物とか光合成とか
勉強してたのですが、いまいちピンと来なくて
そんなとき進化学の授業が1コマだけあって、
その授業が生物を見方をすごく変えてくれました.
あんなにワクワクしたことは、人生で一回もなかったし
これだ!ってなった気持ちだけは鮮明に覚えています
(なんの話を聞いてそうなったかは覚えてないけど)
この先生には、本当ずーっと感謝してます😌🌿

そんなかんなで、進化とか動物生態でなんかやりたいなーって思っていましたが、どんなテーマがいいのかは全く分からず.
社会性をやりたいのはなんとなく決めれたので、
そのあとの基準は、
・指導者との相性
・自分の能力とテーマの相性
ってことだったように思います.
野外は向いてないから飼育できる昆虫、とりあえずマクロがいい
偉い先生の話は難しくって当時は全然理解できないし..
あとは嫌だったら辞めよ〜ってくらいに適当でした笑

指導者にはものすごく恵まれて、テーマもやってみたら楽しくなったし、勉強しても他のことしたいなーってはならないので、結果的に良かったです。

学部4年

卒論から研究室に所属し外研生としてラボに出入りさせもらう
すぐにアリの採集とかトラッキングの設定とかしてたはず
何しているかわかるまでめっちゃ時間かかってたな〜
飼育がすごい楽しくて無駄に飼育室に篭ってた

院試があるので、午前中はずっと英語の勉強+ちょっと専門科目
本気で落ちるんじゃないかとヒヤヒヤしてた

全然論文理解できなくて、卒論書くときに毎日ひたすら読んでたらすこーし慣れた気がする

修士

いい結果で出て調子に乗り始める時代(笑)
卒論の結果がいい感じだったので、論文を書いてみたが私が書いた文が最終原稿に残ってないかもしれません
雑誌のこともなんも分からず、すごい苦しい査読を乗り越えることに

あんまり記憶がないけど、進学するかはすごく悩んでた
ずっとしないって言ってたし、悩むくらいならしないほうがいい、 でも諦めきれないって状態でダラダラ…
就活したら、すごい嫌になって研究のが全然楽しい!って実感しました😅(でも安定してたんだろうな…)

でもなかなか踏ん切りはつきませんでした
ラボの人には進学しても大丈夫とは言われるけど、したほうがいいと背中を押してくれる人は誰もいなくて
学会でお世話になった先生が唯一私に進学したほうがいい!
ってはっきり言ってくれた人だった気がする
(自分の研究知ってもらえてない人はノーカウントにしてた)
それを気にすごく前向きになれました

博士1年

DC1が取れなくて、え?何で取れないの?って結構言われてすごいどん底でした.
もちろん励ましてももらって、「取れなくても取れてもやることは同じです」って本当にその通り.
(バイトはせず、給付の奨学金は取れなくて、無利子の奨学金を借りてた、半免になりました)

M2の1月に1本目が出版された状態で、DC2を書く.
きっと大丈夫ってみんなに言われて、これで落ちたらどうしよう😨さらに、DC2は2本はないとな〜って言われながら書いてて
とても病んでた。
テーマ決めにすごく時間がかかり、最終的な計画は、2週間前とかに書いてそっから怒涛の修正って感じだった記憶が… (そろそろ記憶違いかも…)
何バージョンも書いてしまう癖はある.

博士2年

DC2が取れて、心の平穏を取り戻しつつも、
次行く先を彷徨ってた

海外に行きなさいは、みんなから言われるし、行きたい気持ちもあるけど、不安もあって(そもそも引越しとかしたくないし)
何より、何をしたいかが決まらないことに悩んでた.

初めてのIUSSI!しかもブラジル!!!
とっても辛いフライトだったけど、たくさんの人にあえて楽しかった。毎日のように、話したい先生探しをして、とりあえず話して、でも全然話せなくて、部屋で病むの繰り返し.
途中から諦めて、ただ楽しく過ごした日も多い.
とりあえず毎日カイピリーリャ飲んでた. 本場の美味しい

でもやっぱり決心がつかなくて、とりあえず諦めて
国内でこのままの仕事を続けていくことに.

学振を書く.
ひとまず論文が少なすぎるので、持ちデータで2本書いた。期限ギリギリで、全部アクセプトされて、やることはやったなって感じに。ほぼカウントされてないと思うが、カンファレンスペーパー(主1、共1)、和文誌1本もあって、原著(主著)が4報。

この時に書いた論文に興味を持ってもらえて、興味あるんだけどスカイプしよ?って感じのメールが来て、そんなラフに連絡していいんだなってことも学んだし、今度からなんかあったら連絡しようと思う。

後々考えると、海外に行くの待って良かったなと思います.
今は素敵な方と会えて、やりたいことをやれる行きたい場所が決まりました!

この年は、お世話になった先生の退職年でラボの掃除や何やらですごいバタバタ、毎日掃除してたから、いまだにずっと不要な物を捨てたい&掃除したい病になりました.

早い時期からの整理をお勧めします!

博士3年

学振PDは書いたものの、就職どうしよう〜
面接候補になって、就活どうしよう〜
って思いながら何もしなかったら、面接内定頂きました
結果、何もしなくて良かったけど、そろそろ計画的に生きたい

博士論文についても、すごいまったりしてしまい、すごい迷惑かけてしまった。結果無事に終わったので良かったです…

PD先の選び方については、私も教えて頂きたいくらい!
まだ何度かお邪魔した程度ですが、歓迎してもらえていることが何よりも嬉しいです
また設備がめちゃくちゃ良さそう!
今までの研究室とは文化が全く違う予感しかしないので、ラボ運営についても色々まなびたいと思います

この年から研究の場をTMUに移動しました(所属はそのまま)
動物行動のラボって感じでみんな同じテーマでやってて、ゼミとかすごい楽しかった
飲み会の頻度も多かった🤗

そして、この年唯一頑張ったことは、
日本人のいないラボの飲み会に毎回参加して、英語を話すところに飛び込んで行くようにしてた。そういう場は今までないから、とてもいい経験でした
本当に疲れちゃうけど😅
うまく話せなくても飲み会なんだから楽しむだけでいいんだよ!って言ってもらえたり、すごくいい環境でした

博士論文を書いている時、発表前はすごくストレスフルだった
卒業できないとは思ってないけど、あまり生産的なことをしているような気がしないし、発表もすごい嫌だったなー
きっとその辛さに打ち勝つことも博士取得の一つの要素だと誰かに言われました

いろいろなタイミングが悪くて、その間にコロナが始まって、グダグタ… 卒業式もないし、実感がなく3月が終わりました

博士課程になってからは、すごく落ち込んでいることが多かったなー。自分なんてって、人と比べて、ダメなところばっかり目を向けて、明るい将来の想像もできないし。湧き上がるパッションみないなのもなくなっていて
でも、すごく演技が上手になってた笑

途中でもう頑張るのやーめた!って思ったらすごい楽になった
もちろん本当に頑張ってないわけではないけど、すごい研究者になろうとか負けたくないみたいな気持ちは捨てた、そもそも負けてるって何?って思って
そうすると、変に落ち込んだり、考え込んだりする機会はすごく減った

PDは、やらなきゃいけないQuestionが目の前にあるので、とりあえず、それを解くことだけに集中して行こうと思っています。
意外とボーッとしてても、色々と新しい仕事に絡めるようにもなってきたので、目の前のことだけは一生懸命に過ごしていきたい!まだまだ研究計画考えたり、研究発表聞いたり、議論したりはとっても楽しいです😋

こんなくだらない記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。もし辛いなーって思っている人が、こんな適当な感じで研究を始めたり、博士を取ったりする人もいるんだなー自分のがましかもーって思ってもらえたら嬉しいなと思ってます。

がむしゃらに頑張った時期ももちろんあって、勉強も最低限はしたとも思うし、物怖じしないし、行動力は結構あるし、何もしなくて博士が取れたわけではないです。
浮き沈みはどうしてもあるので、私にとっての対処法が考えるのをやめたりする事だったのかなーと思います。

あと、女性が博士課程に進むと大変なのかについて。

個人的には、すごくいろいろな人に覚えてもらって、いい事しかなかったなーと思っています。ホテル一緒に泊まれる人がいないから、宿代が高くなるくらい。笑
結婚して子供産んだら研究辞めるんでしょ?とか笑
差別的なことは言われたことはある。
マウント取られているなーって感じることも多々ある。
そういうことを考えるだけで無駄だから無になる。

そういうことよりは、田舎出身だと、おばあちゃんには、みんなが知っている会社の一般職とかになることが一番褒められるし、早く結婚して子供産むことが一番褒められるから、よくわからない劣等感が辛かった

あと、先生たちの話聞いていると奥さんたちのサポートが凄すぎて、キャリアの参考に全くならないなとは思う。

犬が飼えるようになったら、キャリアのことを書きたい。
唯一の夢は、犬を飼いたいです。笑

2019.5.20 NEW PARER IS OUT!

 

トゲオオハリアリが口移しで栄養交換をすることを報告した論文がリリースされました!

アリの採餌個体は、蜜など液体の餌を見つけた時、その餌を飲み、巣に帰ります。そして、巣内で餌を吐き出し、口移しで餌を巣仲間とシェアします(栄養交換)。

長年、ハリアリのグループでは、胃構造が少し変わっており、餌を吐き出すことができないと考えれていました。

しかし、トゲオオハリアリを観察していると、吐き戻しのような行動をよく見かけます。調べてみたところ、液体の交換が起こることが確認できたので、単報を書きました!

アントルームの島田さんに素敵な証拠写真も
撮っていただきました!